うちの親、遺言書がないと大変かも?

「うちの親、遺言書がないと大変かも?」
相続手続きの「まさか!」を避ける、たった一枚の紙の力


「うちは財産なんてほとんどないから、遺言書なんていらないよ」
あるいは、「家族仲が良いから、揉めることなんてないだろう」と

だから必要ない

と思っていませんか?
今回のブログは
必要ないと思ったけど、あったらいいねというケースの話です.


お父さんがもしもの時を迎えた時、
残されたご家族は、まず「書類集め」と、
その書類に押すための「ハンコ(実印)」を
相続人全員分集めるという現実に直面します。

銀行口座の解約、不動産の名義変更、株式の手続き…これら一つ一つに、
故人の出生から死亡までの戸籍謄本や、
法律で決まっている財産を受け取る権利がある家族
全員の印鑑証明書など、たくさんの書類が必要になります。

そして、それらの書類には
法律で決まっている財産を受け取る権利がある家族
全員のハンコが必要となることがほとんどなのです。

ご兄弟が遠方に住んでいたり、
お互い仕事で忙しかったりすると、
全員のスケジュールを合わせて集まるだけでも一苦労です。
書類の記入ミスがあれば、修正ややり直し、
慣れない手続きに疲弊し、心身ともにヘトヘト。
約2週間から1ヶ月の時間かかるケースが多いです。

そして、もっともヘトヘトになるのが、
家族の話し合いで皆の「納得が得れない」事になってしまうことです。
親御さんの財産がいくらあるのか、
誰が何をどれくらい受け取るのか。

話し合いが進むにつれて、
「自分はもっと貢献したのに」
「あの時、こう言ったじゃないか」
と、お互いの感情がぶつかり合い、
それまで築き上げてきた家族の絆に
ヒビが入ってしまう、気まずくなることもありうります。

「まさか我が家で」が始まる瞬間

遺言書は、手続きを驚くほどシンプルにする

「家族全員のハンコが必要」この言葉を聞くと、

「やっぱり遺言書があっても、みんなの合意は必要なんじゃないの?」
と思われるかもしれません。

しかし、もしお父さんが遺言書を残し、
その中に「全ての財産を長男に相続させる」といった意思表示と、
手続きを進める人(遺言執行人)を明確に指定してくれていたら、
話は大きく変わります。

この場合、家族全員のハンコがなくても、
長男一人で相続手続きを進めることができます。

銀行口座の解約や名義変更、不動産の登記変更など、
本来であれば全員の署名や実印が必要になる手続きが、
お父さんの意思表示が書かれた遺言書と長男が
遺言執行人に指定されていれば進められるようになるのです。

これは、残されたご家族にとって、
どれほどの時間と労力、
そして精神的な負担を減らすことになるでしょうか。

まさに、お父さんからご家族への「まかせる」という気の利いたメッセージであり、
手続きを驚くほどシンプルにする「魔法の手紙」と言えると思います。
(本来「遺言書」はこんな軽い表現の書類ではありませんので悪しからず!)

お父さんの財産に対する思いや、
ご家族への配慮が具体的に示されていることで、
ご家族間での無用な争いを未然に防ぎ、
スムーズに相続手続きを進めることができるようになります。

お父さんの気持ちを形に。未来の家族の安堵ために

もし、この記事を読んでそう感じていただき
「うちも考えてみようかな?」とお父さんが口にしたら
それはきっと、みなさんへの子供達に対するの愛情と、
ご家族の未来を思いやる気持ちの表れ出ないかと思います。

親御さんの「こうしたい」という気持ちと、
ご家族の「こうしてほしい」という願い。
その両方を大切にしながら、
誰もが納得できる形で、相続の準備を進めること

まずは、親御さんと一緒に話す時間を持つことが
その一歩になると思います。

きっとご家族みんなの「安心」に繋がると思います

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一