今朝の新聞記事に、「かなわぬ希望」という見出しが飛び込んできました。
そこには、訪問介護サービスの担い手不足や事業所の休止が相次ぎ、「自宅で最期まで暮らしたい」という願いが叶わなくなっている現実が、生々しく描かれていました。
この記事を読んで、私自身も感じることがあり、今回のブログでまとめることにしました。
「できるだけ自宅で暮らし続けたい」
「最期まで家で過ごしたい」
そう願う高齢者の声は多いと思います。また、その希望を叶えたいと考えている家族も少なくありません。
しかし、これまで当たり前に受けられていた支援が突然なくなる可能性が出てきたりこの問題を知らないままでいると、いざという時に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。
「ある日、突然サービスが受けられなくなる現実」
実際に、最近こんなケースが増えていると書かれていました。
「先月まで普通に訪問介護をお願いできていたのに、急に『サービス提供が難しくなりました』と言われてしまいました…」こうした状況は、今後ますます増えると予想されています。
では、訪問介護が受けられなくなると、どんな影響があるのでしょうか?
本人の生活が成り立たなくなる
訪問介護のヘルパーが提供するのは、
- 食事の準備や片付け
- 入浴や排泄のサポート
- 掃除や洗濯などの生活支援
といった、日常生活に欠かせないケアです。
もし突然これらの支援が受けられなくなったら…?
- 食事が摂れない
- トイレが間に合わない
- お風呂に入れない
高齢者本人は深刻な状況に陥ります。
特に一人暮らしの方や、日中家族が仕事で不在の家庭では、生活自体が立ち行かなくなる可能性が高くなります。
家族の負担が急に増える
訪問介護サービスが減ると、必然的にその穴を埋めるのは家族です。
- 毎日、食事の準備をする
- お風呂やトイレの介助をする
- 仕事をしながら介護に追われる
これが続くと、家族の身体的・精神的な負担が大きくなり、「介護離職」を考えざるおえない状況(仕事か介護かの二択)にな可能性もあります。
特に、
- 遠方に住む家族
- 近くても別世帯で暮らしている家族
- 仕事が忙しく、介護の時間が取れない家族
こうした人にとっては、介護のために頻繁に実家に通うことは難しく、
「もう家で暮らし続けるのは無理かも…」と感じざるを得なくなります。
家族で協力してきたけど
家族の負担が限界を近づくと、「自宅で暮らし続ける」ことが難しくなります。施設入所を選択せざるを得なくなるケースが・・・
「まだ施設には入りたくない…」
「家族と一緒に暮らしたい…」
そんな希望があっても、必要な支援が受けられない事になると泣く泣く施設入所の選択が視野に入ってきます。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
そう思った方も多いかもしれません。
大切なのは、「まだ大丈夫」と思っている今のうちに、できる準備をしておくことです。
「自宅で暮らし続けるために、今できること」
ここまでの内容は、私が新聞記事を読んで感じた一個人の考えです
訪問介護の現場では、なんとか高齢者の生活を支えようと、ケアマネージャーやヘルパーたちがギリギリの状態で踏ん張っていると聞きました。
しかし、これは一時的な対応にすぎません。
現場の善意に頼り続けるだけでは、
いつか限界が訪れ、介護が必要な高齢者が本当に困る状況に追い込まれてしまう時代が来るかもしれません。
介護が必要になってから慌てるのではなく、今のうちに家族でしっかりと話し合い、できることを考えておく。
これも、大切な事前対策の一つと私は思います。