相続対策と介護対策の関係

この2カ月間は、同じコンサルタントの仲間から「介護」ついて学ばせてもらった。私は相続と介護は切り離せない問題であると思っていた。
なぜかというと相続対策をする時に最初にたくさんの話を聞きます。何度かこのブログでもお話ししておりますが、相続対策はそのご家族によって対策方法は変わってきます。100人いれば100通りです。元気なうちであればスムーズに対策が進めたり、もうすでに介護状態になっている方の対策は困難な場面も出てきます。

なぜ、介護対策か

このような困難な場面の時「後見人制度」「遺言書を今のうちに」と想像をされた人も多いのでは。
それも正解ですが、私はこう考えたい。ここで誰が面倒見ているのか、誰が介護のお金を負担しているのかというを知ること。
1人だけ負担をしている家族もいますし、兄弟で分担している家族もいます。本人の年金という人もおります。出せる範囲で受けれるサービスを選択、キメ打ちしている。だから足りないところはサービスを諦めるか、誰かの力を借りて助けを受けている。いつまで続くかわからない・・・
そこで今回学んだ知識の中に、皆さんもご存知の通り介護保険の負担の割合は、所得によって1割から3割が自己負担となっている。 その割合も、何も疑うことなく言われた金額を支払っていること、 健康保険の3割負担2割負担みたいな感覚です。でも世の中には様々な控除等があり、自己負担の割合が下がることも。まだまだ一般的に知られていない控除がわかりました。

介護と相続の関連性

ブログを少しお休みしている期間、私がコンサルティングで大切にしている事を改めて深掘りをしてみました。
「家族の笑顔」円満な相続、誰もが困らないようにあらゆる角度から選択肢を持ったゴールを定めて、ゴールに向かってロードマップを作る。その中には家族会議を行う事を推奨している。それは家族の笑顔のために。また「豊かな人生」とは残すことばかりの準備ではなくその人の人生はまだ続いているわけで、その方自身の思う「豊かさ」のお手伝い。その中に介護の状態になったときもある。その時は専門分野のプロに生活を見てもらわなくてはいけない。しかしながらどれを選ぶかはその人の選択です。そして頼らなければ進まない人も出てくる。誰にお願いしたいか、その時に出てくる問題と1つ1つ向き合っていく。そしてお金も絡んでくる。残すことばかりではなく、自分のためにどのぐらい必要なのか、 誰の助けが借りたいのかなどなど伴走できる私の役割を再認識できました。

最後に

親の介護、自分の介護を考え、その先には自然と相続にも繋がります。子供世代の皆さん、「お前は俺を殺す気か」と怒鳴られ、相続の「そ」の字も見てくれない両親や何かやっているようだけど聞きたいけが聞けない子供世代の皆さんにはお力になれるかも。これから少しずつお伝えしていきたいと思います。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一