親と自分の介護から考えられる準備とは


父親の介護や母親の介護、またそれぞれの相続手続きを個人でされてきた方いらっしゃると思います。
その中でも子供がいないご夫婦はいますか?

その夫婦はこんなお二人でしょうか?
ご主人はとても活動的でお元気な方。衣食住の家のこと、お金の管理は全て奥さん。
奥さんが自分の母親の介護をしてきて(旦那の両親は先に他界されています)、最近母親の相続が発生して手続きも自分で全てやりました。奥さんは親の面倒、死後の整理をすることは当たり前と思っています。このブログを読んでいる皆さんも頷いていますね。

でも自分もいつかは考えてみたことありますか?考えてみた時・・・

1人で外出ができなくなったり、手すりを使わないと立ち上がれないような状態になった時、時間のかかることや不便になることが出てきて、人の助けがないと厳しいことも出てきたとします。

「誰を頼りにしますか?」「誰かに頼らないとできない」
この夫婦は子供がいないので頼りになるのは夫に頼るしかないケースです。
ご主人がどこまで頼りになるのか、家のことをわかっているのか?もちろん力仕事や夫婦の絆という頼りにはなりますよ。この奥さんは親の介護も経験をされ、亡くなった後もやることがいっぱいあることを知っています。当時は精神的にも身体的にも、お金の件まで大変ご苦労なされた方。

そのような奥さんが
「自分の万が一の時は100%主人に頼れない部分があると」悪い意味で頼れないでなくて、これまで全て奥さんがやってきたから「何がどこにあるか?」などご主人は知らないという意味合いです。
例えば、お料理は一切しない。掃除は多少。お洗濯やらない。 最も心配しているのは、お金の管理の事。

いかがでしょうか。奥さんの背景が少しづつ見えてきましたか?

たくさんの話を聞きたい

私たち相続コンサルタントは、こんなことまで聞くの?と思われるような事も聞いていますし、たくさんの話をお聞かせいただきたいといつも思っています。

なぜかというと、こんな時にどんな準備があるのか、それはこのご夫婦にとって良いものか悪いものか。そしてこの先将来について考えてほしいこと等たくさんの選択肢が出てくるからで。その選択肢も多方面の先生の力を借りなくてはいけないことが多い。

1つ問題点を、ついつい自分の得意な分野での解決方法を即答してしまうケースがあります。それも1つの選択肢だし、間違いではありません。でもあれもこれも起こりうる可能性も考えて行くことが大切です。
話の中で人には言いにくいことや、言いたくないことなど勇気を絞っていってくれる方もいます。そんな話も少しでもお聞かせいただくと、あれもこれもの方向もさらに広がることもあります。

この夫婦のケースでは、やっておいたらいいこと、やるべきこと、急なことでないけど後々の考えると・・・8つぐらいの課題が出てきます。その中には介護の話に関連することもあります。

介護→相続のロードマップ

介護の認定を受ける前やっておいた方が良い対策はあると思っています。
良いというか後々利便性がいいという印象です。それが相続が発生する前にうった対策だから発生して困ることは少ないかと感じます。ですので準備に講じるとき介護や認知症のことはロードマップに乗ってきます。

ここまでお話ししてきましたが、子供がいるとまた違う展開になるでしょうし、その子供が県外、海外で仕事している、未成年者とか長年音信不通の子であったりすると更に違った状況にもなりますね。なので同じケースで対策が打てるのは稀なケースです。

今月のセミナーのご案内

5月のセミナーは介護の視点から相続の対策についてお話しします。
両親や自分が亡くなるまでの準備に何が必要かしておきたい人、もちろん初めて相続の話を聞きにきた人、こんなことを考えたことない人も歓迎です。まずは聞いてみて自分の家族は必要か相続してみてください。きっと何か見えますよ!

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この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一