相続対策にお掃除???

今月は生前整理の専門家とお仕事
ご依頼人は、10年前に他界された父親の部屋や昨年亡くなられた母の部屋が物置状態になっていると。本当はここを片付けて趣味の部屋にしたいそんな話からでした。

なかなか進まない事の一つが「掃除」

飼っている淡水魚を眺めながら「この部屋をスッキリさせて広く使いたい」から始まった。「私はもともとだらしない方だし、自分でできない。ましてや10年前に亡くなった父親のものがある。」と現状とやりたいけどできない話をききました。確かに1人で時間をとっても、なかなかできない、進まない事の一つが掃除(後片付け)です。それも同居していた親のもの、使えそうだと捨てることを躊躇して結果、物が減らない、進まない深い沼に、はまってしまう。さてどうしたらいいかな?と考えていた時に、以前コラボセミナーをした人の力を借りてみたいと提案して面談に至りました。

生前整理専門家
クラデュース株式会社
代表取締役 浮田美紀子

背中を押して決めてしまえば

本人が本当にやりたいこと、やり切った時にできることが見えてくると、やりたいエンジンがかかります。私はこれから実現したい生活を話してもらい、依頼人にやることを決めてもらいました。

さぁ後片付けが始まってみると、さすが主婦同士。私と話をしている時よりも弾んだ会話が途絶えないこと(笑)
私は部屋の外に出されるゴミ袋を外の車庫へ運び出す係としてお手伝いていました。思っていたよりもペースが早いこと。整理のできる専門家が入るとなかなか進まないと言っていたことがこんなにも進むのか感じました。
1つの部屋からゴミ袋40袋、不燃物なども合わせると50袋ぐらい、その他収納で使っていた段ボールと処分するものが部屋から出された。一週間後、2回目の後片付けに伺った時には全てごみ回収日に出されて車庫は元の状態に。この量をご夫婦で運んだことは大変な作業です。きっとスッキリとした部屋をみて頑張れたのでしょうね。

思わぬ掘り出し物みたい

一日目の後片付けの中から貴重な思い出の品が思わぬところから出てきました。それは両親がまだ若い時の写真。昭和の初期生まれの両親。現像されている紙は、光沢のない紙でした。お父様はレントゲン技師をしていたので自分で現像していたと言うことです。友人や、その家族、そして母親である彼女の写真、やはりレンズを通して取られる写真は白黒ではあるけれども、男性はりりしさ、女性はふくよかさ、優しさを感じる写真ばかりでした。こんな写真を撮りたい、とってあげたいというお父さんだったのかなと、思い出話に花を咲かせた時間でした。

整理をすることで新しい未来が待っている

「私たちはゴミの中で生活をしとったんだね」と依頼者が言っていたことが印象的でした。荷物が山積みになって光が差さない、閉ざされた部屋。もしかしたらゆとり、心も知らないうちに閉ざしていたかもしれない。でもたくさんのゴミ袋を外へ出し、空間の広がった部屋となり、開放感がでてきて、気持ちが前向きになってくれていたらうれしい事です。「使うかもしれないと」とっておいたものを自ら処分され、使っているものだけを残した。このリードを生前整理の専門家の浮田さんが数時間関わってくれたことにとても価値観を感じました。

「整理をしたことで新しい未来が待っています」浮田さんが言ってくれたことです。

浮田さんにお願いしてよかった。
お客様の安堵な表情があって本当にそう思った。

改めて、相続の対策は掃除一つとっても対策だを思います。この掃除がきっかけに、万が一あった時、どんな生活をしていく選択肢も増えました。
「その人の豊かさを満たして、生ききる人生をプロデュース」
私たち相続コンサルタントだからできる事かと思います。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一