先日の富山県相続診断士会での勉強会で不動産と行政書士を二刀流で相続関連の仕事している先生の講話。その中で抵当権の話がありました。私のクライアントさんでもあるの内容でしたので事例を交えながらブログにまとめました。
住宅ローン返済後の気づき
「何年前に住宅ローンを完済したのに、抵当権がまだ残っているってどういうこと?」
先日お会いした富山市在住のAさん(60代女性)は、登記簿を見て驚いていました。住宅ローンを返し終えたはずなのに、まだ「〇〇銀行による抵当権」の記載が残っていたのです。
「ずっと完済したままだったから安心していたけど、これって問題があるのかしら…?」と心配顔のA
抵当権は自動的には消えません
抵当権は、ローンを借りたときに不動産を担保として設定する仕組みです。ですが、返済が完了しても、抵当権は自動的には消えません。法務局の登記簿には「役目を終えた抵当権」がそのまま残るのです。
抵当権を放置するとどうな
「このままで困ることなんてあるの?」とAさんは疑問を口にしましたが、抵当権を放置することで、以下の問題が発生する可能性があります:
- 不動産売却ができない買い手が「抵当権が残っている物件はNG」と、売却が進まないことがあります。
- 登記簿に抵当権が残っていると、第三者から見たときに「まだローンが残っているのでは?」と思われることも。
抵当権を抹消するには?
- 必要な書類を用意する完済時に金融機関から送られてきた「解除書類」や「所定の書類」が必要です。
- 法務局で抹消手続きをする書類を揃えて法務局に申請すれば手続きは完了します。ただし、手続きが複雑な場合もあるので、司法書士に依頼するのが安心です。
- 古い抵当権(休眠抵当権)の場合、金融機関が解散していることがあったり、抹消手続きに相続人の印鑑が必要となります。こうした場合は、司法書士や専門家の力が必要になります。
Aさんのケースの解決
Aさんの場合、金融機関からの書類が残っていたため、すぐに抹消手続きを進められることが分かりました。「これで安心しました!」とホッとした様子でした。
あなたの登記簿、大丈夫ですか?
抵当権が残っているかどうかは、登記簿を確認することで分かります。
「うちも心当たりがあるかも…」と思ったら、一度確認してみませんか?
完済後の抵当権問題は、意外と多くの方が抱えている課題です。少しでも心配があれば、専門家に相談してみてくださいね。きっとスムーズに解決できますよ。
お困りの際は、コラン相続コンサルタント事務所へ。あなたの不安を安心に変えるお手伝いをしています!
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