新聞の宣伝効果はすごい

皆さん、両親がどんな保険に加入されているかご存知の方いますか?
私たち世代、昭和40年代〜50年代生まれの親世代の両親は、おそらく最初だけの告知で加入して、ある一定の期間を繰り返し続けるタイプが多いかな?

〇〇になった時を思うと・・・


最近、高齢者の保険のご相談、問い合わせが多いです。
「新聞に出ているあれ!あれ!!新聞のあれ!!!ってどうなんですか?」

皆さんも目に留まったことがあるかな?
高齢者向けに新聞一面でドンと掲載されている〇〇生命の〇〇保険。持病があっても・・・とか、月々〇千円で加入できるとか。新聞効果がすごい。

ご相談の皆さんに「どうされたのですか?」と聞くと
こんな歳でも安く入れそうやし、今まで入れないと思っていたけど加入できるかもと思って聞いてみたと。

この先のことを考えるとちゃんと保険に入っておきたい

保険の期間がもうすぐ切れるから見直したい。
保険料が高いから見直したい。
今まで保険使った事ないがこれから心配だ。
よくわかないから見てほしい。
と、相談されます。

70歳のご相談の方ですと、この先10年間20年間で起きるかもしれない身体の不調を考えると、何か準備しておきたいという気持ちや不安に飲み込まれそうな気持ちが話の中で私は感じました。そして皆さんが同じことを言われます。「子どもたちの迷惑になりたくない」「迷惑をかけたくない」と。

見直しのリスクとは

相談されたタイミングで保険を見直すとなると、それなりのリスクがあります。
支払いもかさむ割に保障の内容がどうか、新聞やメディアで入れますという保険は保障の期間が定められている。中には保障期間は一生でとあるが、支払いも一生という商品である。一生の保障が得たことで、安心感はあるけど、ずっと払い続けなくてはいけない負担って、ほとんどのお客さんがびっくりする位の金額になる。そもそもこれまで入ってきた保険が生涯に渡り、お客様のためになっていないことが多く感じるのは私だけかな?(あくまでも私の所感です)

働き盛りの時は万が一の保障は家族のためにもあったほうがいい。ただ高齢の方になってからの保障は、お話を聞いていると、その人の安心感がどこかによって変わってきます。正解不正解は無いのですが、実態はお伝えした上で、どこの安心感を取られるか、じっくりと話を聞いて加入しなくても解決できることがないか考えていきたいところです。

もし、両親に聞く機会がありましたら、「それって終身(シュウシン)?」って聞いてみてください。今回の話は両親は両親なりに考えてくれていることがあったケース。知らず、知らずのまま、あとで慌てることのないように確認だけでもしておくことで、お互いに確認し合える場になるかもしれません。これって終活の第一歩にオススメです。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一