相続○の想定には惑わされないで

先週は富山相続診断士会定例会にて、講師を迎えて勉強会を開催いたしました。
北陸は大雪の悪天候でしたが現地とオンラインのハイブリッドにて、たくさんの方に参加いただきました。

お題目は「相続対策を逆算で描く相続コンサルタントと税理士の二刀流思考術」
もりもと税理士事務所
森本友治先生

本当に役に立つのか?

税理士と相続コンサルタントとの融合した森本先生が成し得れる独自の役割が印象的でした。
講話の中であった内容を一つ紹介します。
「相続の節税シミュレーションは意味がない!」と。
これだけ最初聞いた時は衝撃的でした。どういう意味???

でもよくよく聞くとそうなんですよ。その時計算したものは役に立っていないんだとよくわかりました。これを読んでいらっしゃる方の中でも節税のために様々な手段を使って準備をされている方もいらっしゃるかと思います。否定しているのではありません。

その準備をしたい時点で、シミレーションを出し、対策をしたという流れだとしたら、相続が発生した実際の数字とのギャップが大きいこと聞きました。

60歳の社長が今から節税をするというのは「ちょっと待って!」じっくり考えていきましょうという話です。
今は相続税がかかるもしれません。しかしながら、これから100年時代を生き抜く中で身体の不安からお金が必要となるかもしれない、そして法定相続割合でなく違う分割になったとしたら。そうなると将来の収支の数字が変わってくる。個々の(相続人)も課税が変わってくるかもしれない。いろいろなことを考えながら最終的な決断をする方がいいと思いました。

現在と未来が違うように
シミュレーションの数字は「リアルな数字ではない」という話でした。

もしこんな未来になったら


ただその人の行動は間違ってはいません。相談者が解決してほしいと手を差し伸べておこなっているからです。でも「頭はしっかりしてて、足がちょっと」みたいな事がもし起きた時、皆さんはどんな生活が待っていると思いますか?

森本先生は常に1歩2歩の先の事、万が一の事も踏まえ、創造性を働かせて話を聞いています。そして見えてきた事柄から逆算した行為を明文化してあらゆる方向性を思案しています。

困っていることを整理して、新しく見える問題点も整理して、どんな解決方法があるのか選択肢を持って提供をする。

同じ価値観を持った仲間の話は本当に勉強になりました。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一