父が「任せる」と言ってくれたきっかけとは

前回のブログに引き続きまして

「相続に対して否定してきた父」
頑固ものの父が
聞く耳を持ってくれたきっかけがあります。

依頼人は、姉から
「お父さんが亡くなった後の不動産どうする?」
(姉妹は経営者でその不動産、
自宅が祖父名義のまま)
という相談があって、
父に相談してみました。

「わしは知らんわ!
わしが死んだ後
お前たちでやればいい。」と

当時のお父さんは
こんな態度だったそうです。

ある時、依頼人は
「土地の名義が祖父のままになっている」
ことを両親から聞かされていました。
両親が名義を変えようとしたけれど
多額のお金がかかることがわかり
断念した話を思い出したそうです。

その当時から時間も経っていた事や
自分が相続されたとき

売るにしても
建て直すにしても
今の状態だと都合が悪い

と思ったので、今やったらどうか?
と軽い気持ちで動いてみたら
意外と進み、名義の変更も
解決できました。

その事がきっかけで、
お父さんから
「相続のことはお前らに
任すからちゃんとしてくれ」
と言われたそうです。

最初はかたくな感じでしたが
少しずつ、少しずつ
父の気持ちが動いてきました。
おかげ様で今回のところまで来れました。

私のお父さんの印象は
お会いした当初から
「子供たちに任せたい」と
お気持ちを聞かせていただいたので、
真逆の気持ちでこんな事があったなんて
想像もつかなかったのです。

依頼人からは
第三者の方が入ってくれる良さは、
「父が素直になんでも
言ってくれたところかな』
と笑って言ってました。

最も近い身内が間に入るより
お仕事として、
私たちのような役割のものが
関わせていただいた事や
事務的な話ばかりでなく、
たくさん話を聞いてくれた
坂本さんだから
心を開いてくれたのかなあ、
そこが一番かなと。

さらに
高齢の方は頑固なもので、
その懐に入るということは
父を見ていても感じていて、
最初は第三者が入るという事に
どうだろうかと思いましたが
意外とうまくいきましたね!と

私は、ものすごく嬉しかったです。

弊社のサービスとして、
今回、一区切りのお仕事となりましたが
継続したフォローサービスや
随時問題が起きたときの
相談役として
顧問契約もやっております。

やりっぱなしではなく、
できれば最後まで見届けるくらい
気持ちは末永く、
お付き合いでしたいものです。

今は不便無いけれど
より良い将来に近づけるお仕事を
していきたいと思いました。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一