101年と7ヶ月

日常生活のひと時に
静かに息を引き取ったと聞きました。
歳を重ねても、詩を書いたり、本を読んだり、食事を楽しんだり、本当に元気だった。

孫の子供たちが19人、
みんなの名前を書いて忘れないようにと書き留めていたことが
とても印象的であった。

子供たちと遊びに行けた時は
目が見えないくらい
しわくちゃなにっこり笑顔。
「よく来たね、よく来たねぇ」と
いつも言ってくれてた。

昨年の誕生日の月に会った時
細くてしわしわの手を寄せてきて、
ぎゅっ、ぎゅっと力強く握ってくれた。
あのぬくもりが今も忘れてない。

いつもがんばれーがんばれーと
力強く応援していてくれた。

今日は本当に最後のお別れ。

棺の中で優しい綺麗なお姿。

21年前先にご主人が旅立った。
祖父母の時代は戦前、戦中、戦後と本当に大変な時代。

家族に起こる出来事が
生と死が目の前にある過酷すぎる時代。
今の自分に耐えられるだろうか。

そんな事考えながら遺影を見ていた。

大正、昭和、平成、令和と時代も
さま変わりしているが、
当時から比べると今は幸せすぎる。

よく言われてたことを思い出した。
「奥さんを大切にしなさい。」
今日も久しぶりにおじさんやおばさん達の
お互いの話を聞いていても
おしどり夫婦だなぁと思った。
その背景には奥さんの支えがあってからこそのエピソードが非常に多い。

今日は近くにきたので
ご先祖さまのお墓を参らせてもらい、
先祖の一番古い、お墓があった場所から
景色を眺めてきた。

青い海と青い空が広がる。

たくさん、たくさんの思い出をありがとう、ばあちゃん
私の最後のばあちゃんが旅立った日でした。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一