遺言書の落とし穴 ~「遺留分」を知って家族の安心を守る~

「遺言書を作っておけば、すべてが安心。」
そう思っている方も多いかもしれません。

けれど、どんなに丁寧に遺言書を作成しても、「遺留分(いりゅうぶん)」への配慮が欠けていると、家族の間で不公平感が生まれ、トラブルの火種になってしまうことがあります。

90歳のおばあちゃんのご相談から見えたこと

先日、90歳のおばあちゃんから「遺言書を作りたい」というご相談を受けました。
お話を伺ううちに、兄弟の関係があまり良くないことが分かり、遺留分という見落とされがちなポイントについてお話ししました。

遺留分は、相続の場面で家族間の関係性に大きく影響を与えることがあります。
今回は、遺言書作成時に注意したい「遺留分」と、家族間のコミュニケーションの大切さについてお伝えします。

「遺留分」とは?

遺留分とは、法定相続人が最低限受け取ることができる財産の取り分です。
たとえ遺言書で「財産は〇〇に全て渡す」と書かれていても、遺留分を持つ相続人は、一定の割合の相続分を請求できます。

遺留分を持つ相続人

  • 配偶者(夫・妻)
  • 子ども(代襲相続で孫も含む)
  • 親(子がいない場合)

※ 兄弟姉妹には遺留分はありません。

遺留分の割合

  • 配偶者と子どもが相続人 → 法定相続分の1/2
  • 親のみが相続人 → 法定相続分の1/3

遺留分が原因で起こる相続トラブル

遺言書を作っていても、遺留分に配慮していないと、家族間のトラブルが発生することがあります。

1. 財産の偏りによる不満
「自分にはほとんど相続がなかった…。」
理由はどうであれ、不公平感はトラブルのもとに。

2. 遺言内容を知らないままの相続
普段から家族で話し合いができておらず、親が一方的に決めた遺言書が残されていた場合、内容に納得できない家族が遺留分侵害額請求をするケースも。

3. 財産の引き継ぎが偏りすぎている
特定の相続人に過度に財産を集中させた場合、他の相続人からの反発や不満が出やすくなります。

相続コンサルタントができること

遺留分の問題や家族間の不公平感を防ぐためには、事前の準備と家族の合意形成が欠かせません。
私たち相続コンサルタントは、家族会議支援®を通じて、家族全員が納得できる相続対策をサポートしています。

家族の気持ちをつなぐ「家族会議支援®」

親の想い家族の意見を丁寧に聞き取り、相続計画や解決に必要なロードマップを描き、実行をサポートします。
・家族全員が納得できるよう、専門家の立場で公平な話し合いの場をつくります。
・遺言書の内容に家族の合意が取れたうえで、遺留分への配慮ができているか専門家と一緒に確認します。
・必要に応じて、税理士や司法書士と連携して、スムーズな対策を進めます。
・介護や老後の生活設計まで考慮した、包括的なサポートも提供します。

遺言書は「家族のためのもの」

遺言書は、自分の想いを形にするものであると同時に、家族の未来を守るものです。
だからこそ、家族みんなが納得できる内容にすることが大切です。

一方的な内容ではなく、家族全員が安心して相続を迎えられるよう、しっかりと話し合うことが必要です。
他の専門家では行わない「家族会議支援®」は、家族の絆を深めるためにとても大切な役割を果たします。

まずは話してみませんか?

「うちはどうしたらいいんだろう?」
「親にどうやって話を切り出したらいいか分からない。」
そんなときは、ぜひ私たちにご相談ください。
家族の未来を守るためのサポートを、全力でお手伝いします。

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この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一