昨日、お客様との面談の中で、こんな言葉がありました。
「自分が何にお金を使っているのか、把握していなかったのが恥ずかしいです」
少し笑いながら話されていましたが、
その奥には、どこか引っかかる感情も感じました。
このお客様とは、3年前から
相続対策をきっかけに、お金の整理を一緒に進めてきました。
クレジットカードの明細、
紙の請求書の見直し、
不要な手数料の整理。
“見える化”は、少しずつ進んでいるはずでした。
そんな中で今回、携帯会社のサービスの話になりました。
スマホ料金だけでなく、光回線や電気など、さまざまな支払いが一つにまとまっている状態。
便利である一方で、
「まとめられていることで、見えなくなっているもの」がありました。
きっかけは、夫婦それぞれカードで何に使っているのかが曖昧になっていたためです。
「一度、紙の明細を出してみましょう」という一言からです。
実際に明細を見てみると、
そこには電気代も含まれていました。
そして、その金額を見て、ふと手が止まります。
「こんなに使っていたんですね…」
ここで起きているのは、無駄遣いではありません。
「把握していなかった」という状態です。
スマートフォンの契約で
・セット割だから
・まとめた方が安いから
そして普段、生活で使っているから仕方がない
こうした理由で、
一つ一つの支出を見ることなく、
まとめて支払いだけが続いていく。
さらに言えば、
・使っていないサブスク
・なんとなく続いている契約
・誰が何に使っているか分からない支払い
こうしたものも、
気づかないうちに積み重なっていきます。
今回のお客様とは、これから光熱費を一覧にして、
「何に、いくら使っているのか」を整理していくことになりました。
特別なことではありません。
ただ、“見えるようにする”だけです。
でも、この一歩が大きい。
お金の不安の多くは、
足りないことではなく、「分かっていないこと」
から生まれるからです。
相続の話も、実は同じです。
財産が多いか少ないかではなく、
全体が見えているかどうかで、安心は大きく変わります。
もしこの話を読んで、
「うちもそうかもしれない」と感じた方は、
・毎月の固定費
・どこから引き落とされているか
・誰が何に使っているか
この3つだけでも、一度書き出してみてください。
それだけで、
少しだけ安心が増えます。
そしてその安心は、
これからの選択を変えていきます。
見えていないお金を、責める必要はありません。
ただ、見えるようにするだけでいい。
それが、これからを整える一歩だと思っています。

