遺言書を残された人の本音から

公証人役場で遺言書を残す時
「証人」という役割があります。

遺言書を残すときの立会人。
遺言が間違いなく本人のものであること、
自分の意思によって作られていること、
遺言の内容が本人の意思をきちんと
表していることを証明する立場。

この立ち会いに入る時、
今日、役場にくるまで
いろいろな壁を乗り越えて
ご苦労もあったかと思います。

ここに来ると気が引き締まる思いで
席に座らせていただいています。

100人いれば100通りの相続がある、
その中の1つに立ち合いをさせていただき、
ハンコを押す。この遺言書が残される方、
その家族の将来に幸せが導かれる書類に
私の名前も入る。毎回緊張します。

遺言を残す方からよく聞くこと。
「ここまでやっておけた」
「これで安心だわ」
「〇〇にあとは任せれる」

どんなに歳とっていても、若くても、
ここにきたら、やっと一つの区切りに
これたと感じます。

遺言書の真価でここだと思う。

残すことによって家族を見守ることができる。
これがなかったら心配事だけが残ってしまう。
残すことによって安心が得られる。

自分の財産の分け方が記されている書類だけど
それに考え方や想いが寄り添ったからこそ
「これで安心だわ」と心の底から感じ
言葉として発せられたと思うから。

○○商品の加入して、
○○を購入して、
おしまいになっていませんか?

本当の「安心」ってどんな感情でしょうか?

一時的な解決は得られるけど
それは全てでは無いのかなと思います。

もっと視野を広げて、
もっと深く掘り下げる視野を持ち、
家族が心豊かに安心して生きていける人生
繋がるサポートしていきたいと
ブログを書きながら改めて思いました。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一