木をみて森を見ずにならないよう

こんな話がありました。
「父親と母親と2回の相続手続きをやってきたから私はわかってきたけど、私に、もしものことがあって私の相続をしなくてはいけない時、うちの人はやったことないからわからないだろう」と

この話、「相続」でなくてもよくありますよね
「奥さん任せの旦那さん」
ありませんか?
たくさんおられるとおもいます。
私もそうです。

家事は何となくできるけど、子供の事はまかっせきりで分からない事もただあります。

なんとなくだけど
この話を聞いてふと思ったこと。

3年前になるかな?
Y先生から「会社の相続はまずは個人からやらなくてはいけない」

私がおこなっている相続コンサルタントは
「家族」の文字が必ず入ります。
自分が良かれと思った想いを
みんなの同意を直接もらってつづる。

これを会社に置き換えると
会社の相続については
経営者が亡くなる直前には行わないもの。
勇退のタイミングでしょうか。
じっくりと時間を使って準備ができるなら
できるだけ後継者にしようと考えている人たちと
やっていった方が良いのではと思う

賛否両論かもしれませんが、
後継者が、この時に経験した相続は
「なぜこのように相続されたのか」
っていうことが理解した上で、
今の会社と先代の想いを兼ね備えて
会社の将来の姿を創造することができる。

ここで「できる」というのは、
あの時の先代が話は・・・こういう意図だった。
「百聞は一見に及ばず」と感じたからです。

人任せで、なくて当事者として
関わる機会があったらいいと思う

個人でいうと「家族会議」
家族みんなで話し合って準備をしておくこと。

自分が残してあげるのに
なぜ家族に話すのかと
違和感を感じられる方もいるでしょう。

でも
あの時、それ言っといてくれたら、こんなことならなかったのに
あの時、言ってくれたから、私の人生変わったのです
あの時、言ってくれたから助かった

ご自身でこんな経験ありませんか?

あの時=今
それを言ってくれたら=あなた自身が言ってくれたら
こんなことにはならなかった=わかったうえで判断できた

ということに繋がるのです。
今なら、その想いを受け止めた側(子供たち)が
意見や反対があれば交渉できます。

「わかったよ」と言ってもらえれば、
あとで聞いた、聞いてないにならないよう
紙で書いて残しておけば
家族みんなの覚えにもなる。

税金がかかるかからない、
不動産を活用すると得する、
贈与をした方がいい、
〇〇に入ればいい、

どれも大切だけど
その前にもっと広く見渡してから
考えるといいなと思いました。

この記事を書いた人

コラン相続コンサルタント事務所 坂本俊一